こんにちは、ぱぱぞん(@nomadkazoku)です。
2020年内にマレーシア移住の目標を掲げておりますが、コロナの影響でマレーシア移住の雲行きが怪しい今日このごろです。
顧問の税理士さんから、
移住するなら、マレーシアの税金についても調べておいたほうが良いですよ〜
というアドバイスを受け、マレーシアの税金(手取り収入)について日本の税金と比較してみたいと思います。
マレーシアの税金(手取り)を日本と比較してみた
ひとまず年収500万円をベースに、サラリーマン or 個人事業主の2パターンで、下記設定に必要な税金を調べて、手取り収入を比較してみました。
年 収|500万円(200,000RM)
年 齢|40歳
配偶者 |有り(扶養なし)
扶養親族|2人(16歳未満)
▼個人事業主のみ
青色申告|有り
国民年金|有り ← 当たり前だけど^^;
健康保険|3人(保険料は世田谷区の場合)
※1RM(リンギット)=25円換算
日本の税金の計算には「税金・社会保障教育」というを参考にさせて頂きました。
サラリーマンの場合
日本 | マレーシア(就労ビザ) | |
所得税 | 135,300円 (232.8万円×10%-9.75万円) | 794,500円※ |
住民税 | 242,800円 (237.8万円×10%-5,000円) | 無料 |
健康保険 | 286,098円 (月収41万円×18.3%) | 無料 |
厚生年金 | 450,180円 (月収41万円×11.63%) | 550,000円 (500万円×11%) |
手取り収入 | 3,870,622円 | 3,655,500円 |
年収500万円のサラリーマン(就労ビザ)の場合、マレーシアでは十分な高額所得者扱いとなってしまうため、日本よりも所得税の部分が高くなってしまうようです。。。
※マレーシアの所得税計算方法
基礎控除:-9,000RM
扶養控除:-4,000RM(子供×2人)
課税所得:187,000RM
課税所得100,000RMまでに係る税率の合計=10,900RM
課税所得100,000RM〜187,000までに係る税率(24%)=20,880RM
課税額合計:10,900RM+20,880RM=31,780RM≒794,500円
※マレーシアの課税控除項目は上記以外にも多数あります。詳細は下記URLをご参照ください
Tax Relief for Resident Individual
個人事業主の場合
日本 | マレーシア(MM2Hビザ) | |
所得税 | 217,300円 (314.8万円×10%) | なし (海外を源泉とする所得の場合) |
住民税 | 324.8万円 (319.8万円×10%+5,000円) | 無料 |
国民健康保険 | 624,450円 (※計算省略) | 無料 |
国民年金 | 196,920円 (16,410円×12ヶ月) | 任意 (50RM〜) |
手取り収入 | 3,636,530円 | 5,000,000円 |
年収500万円の個人事業主(MM2Hビザ)の場合、マレーシア国内での就労(リンギット建ての売上を上げるビジネス)は禁止されていますが、海外を源泉とした収入については所得税は発生しません。
年金は任意で積立可能ですが、、、マレーシアに一生住むつもりでも特に加入する必要はないかなと^^;
現時点では、住民税も健康保険制度もないため、支払いが必要な税金はありません。
所得税比較【日本 v.s. マレーシア】
日本の所得税率のテーブルを相互通貨に換算して表にまとめました。
日本の所得税率
課税所得 (年間) | 課税所得 (年間/RM) | 税率 | 控除額 (円) | 税額 (円) | 税額 (RM換算) |
¥1,950,000 | 35,455 | 5% | ¥0 | ¥97,500 | 3,900 |
¥3,300,000 | 60,000 | 10% | ¥97,500 | ¥232,500 | 9,300 |
¥6,950,000 | 126,364 | 20% | ¥427,500 | ¥962,500 | 38,500 |
¥9,000,000 | 163,636 | 23% | ¥636,000 | ¥1,434,000 | 57,360 |
¥18,000,000 | 327,273 | 33% | ¥1,536,000 | ¥4,404,000 | 176,160 |
¥40,000,000 | 727,273 | 40% | ¥2,796,000 | ¥13,204,000 | 528,160 |
¥40,010,000 | 727,455 | 45% | ¥4,796,000 | – | – |
マレーシアの所得税率(2020年)
課税所得 (年間) | 課税所得 (年間/RM) | 税率 | 控除額 (RM) | 税額 (RM) | 税額 (円換算) |
¥125,000 | 5,000 | 0% | 0 | ¥0 | |
¥500,000 | 20,000 | 1% | 5,000 | 150 | ¥3,750 |
¥875,000 | 35,000 | 3% | 20,000 | 600 | ¥15,000 |
¥1,250,000 | 50,000 | 8% | 35,000 | 1,800 | ¥45,000 |
¥1,750,000 | 70,000 | 14% | 50,000 | 4,600 | ¥115,000 |
¥2,500,000 | 100,000 | 21% | 70,000 | 10,900 | ¥272,500 |
¥6,250,000 | 250,000 | 24% | 100,000 | 46,900 | ¥1,172,500 |
¥10,000,000 | 400,000 | 25% | 250,000 | 83,650 | ¥2,091,250 |
¥15,000,000 | 600,000 | 25% | 400,000 | 133,650 | ¥3,341,250 |
¥25,000,000 | 1,000,000 | 26% | 600,000 | 237,650 | ¥5,941,250 |
¥50,000,000 | 2,000,000 | 28% | 1,000,000 | 517,650 | ¥12,941,250 |
¥50,250,000 | 2,010,000 | 30% | 2,000,000 | – | – |
非居住者(182日未満/年)の所得税
マレーシアでは非居住者の所得税率は最高税率が課せられてしまいます。
2020年現在、非居住者には所得の30%が課税されちゃいます…。
ただし、60日未満の雇用は免除なので、日本とマレーシアを行き来するようなレアケースだと思います。
マレーシアの住民税
マレーシアに住民税がない最大の理由は、アジアでは稀有な石油や天然ガスを産出する資源輸出国であるということ。国家予算の1/4弱を石油公社からの税収で賄っているため、企業や国民からの税収を少なく抑えることが出来ています。
それゆえ、2020年3月末の石油価格の急落では大きなダメージを受けることは避けられません。長期的な原油価格の下落が続けば、今後住民税の課税が追加される可能性は十分にありえます。
マレーシアの医療制度(健康保険)
マレーシアには公的な医療保険制度は存在しないため、国民から直接的な徴収金はありませんが、公立医療機関での医療サービスは政府予算からの支出があるため、外国人であっても少ない自己負担で診察を受けることが出来ます。
しかし、費用が安いため公立医療機関は常時混雑していたり、言葉の面で不安があることから、外国人は民間医療機関を利用することが多いそうです。
その場合は、民間の医療保険に入る必要があり、追加で保険料が必要になります。
まとめ
以上「マレーシアの税金(手取り収入)」について調べてみました。
マレーシアの所得税率は毎年変わるようですので、継続的にチェックし最新情報に更新していきたいと思います。