東南アジア新興国ETF比較【EWS/THD/VNM/EWM/EIDO/EPHE】おすすめ米国ETF

東南アジア新興国ETF比較【THD/VNM/EWM/EIDO/EPHE】おすすめ米国ETF 米国ETF

こんにちは。ぱぱぞん(@nomadkazoku)です。

今まで米国株の成長を牽引してきた巨大IT企業GAFAの事業分割を視野に規制強化が進んでおり、S&P500の成長が不安視される昨今。東南アジア・新興国への投資が再び脚光を浴びています。

そこで「東南アジア新興国」への投資をすべく、関連ETF7本について深堀りして紹介したいと思います。

※本記事は2020年10月時点での情報です。

米国で人気の東南アジア新興国ETF7本を比較

まずは7つの東南アジア新興国ETFの主要スペックをざっくり比較してみましょう。

シンボル投資対象純資産
総額
平均
出来高
銘柄
経費率分配金
利回り
年初来5年平均
リターン
直近半年
資金流入
ASEAASEAN$22M$0.1M420.65%3.23%-23.7%1.10%0.6M
EWSシンガポール$497M$17.7M240.50%4.96%-19.2%0.73%73.0M
THDタイ$401M$8.8M1130.59%3.08%-23.7%2.13%64.4M
VNMベトナム$393M$2.8M260.66%0.79%-5.7%-1.28%12.0M
EWMマレーシア$354M$11.3M430.49%3.23%-4.9%-0.93%10.1M
EIDOインドネシア$288M$14.6M740.59%1.25%-28.3%-1.49%-27.7M
EPHEフィリピン$108M$2.1M400.59%0.72%-21.6%-5.61%-19.7M
2020年10月時点

「ASEA」は、東南アジア全体(ASEAN諸国)を投資対象とするETFです。テーマ性が中途半端で、経費率も高い成果、圧倒的に純資産総額が少ないです^^;

個別ETFに関しても、全体的に規模は小さめで、経費率もかなり高いです。年初来成長率はすべてマイナスです。インドネシアやフィリピンに至っては、資産流出してしまっているので、人気ETFとは言えない気もします^^;

大幅な回復を見せている米国株と比較し、割安なことは間違いないですが、買うに値するか否か詳しく見ていきたいと思います。

ASEA|Global X FTSE Southeast Asia ETF

シンボル投資対象純資産
総額
平均
出来高
銘柄
経費率分配金
利回り
年初来5年平均
リターン
直近半年
資金流入
ASEAASEAN$22M$0.1M420.65%3.23%-23.7%1.10%0.6M
2020年10月時点

「ASEA」は、その名の通り、ASEAN諸国を投資対象としたGlobalX社が運用するETFです。

出典:公式サイト

ベンチマークは、FTSE/ASEAN40Indexとなっており、ASEAN地域の最大規模のトップ40企業のパフォーマンスに連動することを目的としています。そのため、セクター的にも地域的にも、ASEAN諸国の株式全体をカバーできるETFではなさそうです。

構成42銘柄中上位10銘柄の構成比率が約52%と半分以上を占めています。

Ticker銘柄名比率
(%)
地域
DBS SPDBS GROUP HOLDINGS LTD9.13シンガポール
OCBC SPOCBC BANK7.18シンガポール
BBCA IJBANK CENTRAL ASIA TBK PT6.23インドネシア
UOB SPUNITED OVERSEAS BANK LTD6.07シンガポール
PTT-R TBPTT PCL-NVDR5.03タイ
PBK MKPUBLIC BANK BERHAD3.97マレーシア
ST SPSINGAPORE TELECO3.91シンガポール
BBRI IJBANK RAKYAT INDO3.72インドネシア
MAY MKMALAYAN BANKING BHD3.52マレーシア
CPALL-R TBCP ALL PCL-NVDR3.33タイ
その他47.9

EWS|iShares MSCI Singapore ETF

シンボル投資対象純資産
総額
平均
出来高
銘柄
経費率分配金
利回り
年初来5年平均
リターン
直近半年
資金流入
EWSシンガポール$497M$17.7M240.50%4.96%-19.2%0.73%73.0M
2020年10月時点

「EWS」は、ASEAN諸国のETFとしては最も人気の高いETFです。年初来成長率がマイナスの影響もありますが、分配金利回りは約5%の高水準です。価格の割安感も後押しとなり、資金も大きく流入しています。

構成銘柄は24銘柄と少なく、上位10銘柄の構成比率が約69%です。

Ticker銘柄名保有比率
(%)
業種
D05DBS GROUP HOLDINGS LTD16.5金融
O39OVERSEA-CHINESE BANKING LTD11.9金融
U11UNITED OVERSEAS BANK LTD9.2金融
Z74SINGAPORE TELECOMMUNICATIONS LTD6.7通信
S68SINGAPORE EXCHANGE LTD4.3金融
F34WILMAR INTERNATIONAL LTD4.3生活必需品
A17UASCENDAS REAL ESTATE INVESTMENT TR4.2不動産
V03VENTURE CORPORATION LTD4.1情報技術
BN4KEPPEL LTD3.9資本財・サービス
S63SINGAPORE TECHNOLOGIES ENGINEERING3.9資本財・サービス
その他31.0

ピックアップ
VENTURE CORPORATION LTD(Ticker:V03)」は、電子機器の受託製造を行う企業です。
コロナの影響により利益の総額は減少したものの、利益率が増加したことを受け、8月に配当を約25%引き上げることを発表し、株価が約10%ほど上昇しました。

THD|iShares MSCI Thailand ETF

シンボル投資
対象
純資産
総額
平均
出来高
銘柄
経費率分配金
利回り
年初来5年平均
リターン
直近半年
資金流入
THDタイ$401M$8.8M1130.59%3.08%-23.7%2.13%64.4M
2020年10月時点

「THD」は、東南アジアのETFとしては「EWS」につぐ人気の銘柄です。年初来の成績はいまだマイナスですが、5年平均のリターンでは+2%以上の好成績です。銘柄数も多く、分散によるリスク分散効果も期待できる銘柄です。

113銘柄中上位10銘柄の構成比率が約38%と1銘柄あたり5%未満に抑えられています。

ティッカー銘柄名保有比率
(%)
業種
PTT.RPTT NON-VOTING DR PCL8.58エネルギー
CPALL.RCP ALL NON-VOTING DR PCL7.98生活必需品
SCC.RSIAM CEMENT NON-VOTING DR PCL6.19素材
AOT.RAIRPORTS OF THAILAND NON-VOTING DR5.57資本財・サービス
ADVANC.RADVANCED INFO SERVICE NON-VOTING D4.76通信
BDMS.RBANGKOK DUSIT MEDICAL SERVICES NON4.14ヘルスケア
INTUCH.RINTOUCH HOLDINGS NON-VOTING DR PCL2.66通信
PTTEP.RPTT EXPLORATION AND PRODUCTION NON2.62エネルギー
CPF.RCHAROEN POKPHAND FOODS NON-VOTING2.41生活必需品
CPN.RCENTRAL PATTANA NON-VOTING DR PCL2.26不動産
その他52.83

ピックアップ
Siam Cement(Ticker:SCC.R)」は、タイ王国最王手の王室系セメント製造企業。
今年2月に国内最大規模のIPOで一部株式を上場し、更に10月に追加上場で15億ドルの調達を目指すことを発表しました。2度のIPOによって、株価は−4%まで回復しています。

VNM|VanEck Vectors Vietnam ETF

シンボル投資
対象
純資産
総額
平均
出来高
銘柄
経費率分配金
利回り
年初来5年平均
リターン
直近半年
資金流入
VNMベトナム$393M$2.8M260.66%0.79%-5.7%-1.28%12.0M
2020年10月時点

「VNM」は、国別ETFの中で唯一VanEckが運用するETFです。ベトナムは今回紹介する国の中では、比較的コロナ感染者数も少なく、株価の回復がかなり進んでいます。そのため割安感は低く、分配金利回りも1%を切ってしまっています。

銘柄数は26銘柄中上位10銘柄の割合が約60%となっています。

Ticker銘柄名保有比率
(%)
VNM VNVietnam Dairy Products Jsc8.08
VIC VNVingroup Jsc8.07
VHM VNVinhomes Jsc6.7
NVL VNNo Va Land Investment Group Corp6.31
VCB VNBank For Foreign Trade Of Vietnam Jsc6.05
HPG VNHoa Phat Group Jsc5.68
VRE VNVincom Retail Jsc5.22
7730 JPMani Inc4.52
090460 KSBh Co Ltd4.46
097520 KSMcnex Co Ltd4.35
その他40.56

ピックアップ
Mani Inc(Ticker:7730)」は、日本の医療機器メーカーです。日本・ベトナム・ラオスなどに6箇所の生産拠点を持ち、世界に向けて製品を開発しています。日本の企業が海外ETFとして組み込まれているのは、なんだか誇らしい気分ですね。

EWM|iShares MSCI Malaysia ETF

シンボル投資
対象
純資産
総額
平均
出来高
銘柄
経費率分配金
利回り
年初来5年平均
リターン
直近半年
資金流入
EWMマレーシア$354M$11.3M430.49%3.23%-4.9%-0.93%10.1M
2020年10月時点

「EWM」は、我々ノマド家族が目指すマレーシアのETFです。年初来の成績は最も回復しているにも関わらず、分配金利回りも高い優秀なETFです。ただし、5年間の成長率を見ると、成長は滞っているように感じます。。。

43銘柄で構成されており、上位10銘柄の比率は約53%です。

Ticker銘柄名保有比率
(%)
業種
PBBANKPUBLIC BANK10.06金融
TOPGLOVTOP GLOVE CORPORATION8.85ヘルスケア
HARTAHARTALEGA HOLDINGS6.30ヘルスケア
MAYBANKMALAYAN BANKING6.23金融
TENAGATENAGA NASIONAL5.06公益事業
CIMBCIMB GROUP HOLDINGS4.36金融
DIALOGDIALOG GROUP3.20エネルギー
PCHEMPETRONAS CHEMICALS GROUP3.09素材
SUPERMXSUPERMAX CORPORATION3.06ヘルスケア
PETGASPETRONAS GAS2.77公益事業
47.0

ピックアップ
Supermax Corporation(Ticker:SUPERMX)」は、世界第2位の”ゴム手袋”製造メーカーです。というわけで、コロナの影響を受け、株価は年初来最高17倍に膨れ上がり、現時点でも約14倍前後を推移しています。そしてなんと世界第1位の”ゴム手袋”製造メーカー「TOP GLOVE」もマレーシア企業です。こちらも株価は年初来5倍程度となっていますw

EIDO|iShares MSCI Indonesia ETF

シンボル投資
対象
純資産
総額
平均
出来高
銘柄
経費率分配金
利回り
年初来5年平均
リターン
直近半年
資金流入
EIDOインドネシア$288M$14.6M740.59%1.25%-28.3%-1.49%-27.7M
2020年10月時点

「EIDO」は、世界で4番目に人口の多いインドネシアに投資するETFです。人口増加率が高く人口ボーナスが15年は続くと予想され、島国のイメージ反し、国土は日本の約5倍とポテンシャルを秘めた国なのですが、、、その期待の高さ故か、株価は低迷を続け資金も大きく流出しています。

74銘柄で構成されており、上位10銘柄の比率は約62%です。

Ticker銘柄名保有比率
(%)
業種
BBCABANK CENTRAL ASIA18.5金融
BBRIBANK RAKYAT INDONESIA (国有)10.8金融
TLKMTELEKOMUNIKASI INDONESIA8.0通信
ASIIASTRA INTERNATIONAL5.3一般消費財・サービス
UNVRUNILEVER INDONESIA4.5生活必需品
BMRIBANK MANDIRI (国有)4.4金融
CPINCHAROEN POKPHAND INDONESIA3.4生活必需品
BBNIBANK NEGARA INDONESIA2.7金融
KLBFKALBE FARMA2.6ヘルスケア
INDFINDOFOOD SUKSES MAKMUR2.4生活必需品
その他37.5

ピックアップ
Charoen Pokphand Indonesia(Ticker:CPIN)」は、鶏肉や牛肉の加工食品を販売する企業です。株価が低迷するインドネシア大手企業の中で、5年間で約138%成長と唯一と言っていいほど大きな成長を見せています。

EPHE|iShares MSCI Philippines ETF

シンボル投資
対象
純資産
総額
平均
出来高
銘柄
経費率分配金
利回り
年初来5年平均
リターン
直近半年
資金流入
EPHEフィリピン$108M$2.1M400.59%0.72%-21.6%-5.61%-19.7M
2020年10月時点

「EPHE」は、長期リターンが圧倒的にマイナスのフィリピンに投資するETFです。人口あたりのコロナ感染者数がシンガポールについで高く、いまだ増加傾向にあります。純資産総額が既に枯渇しつつあり、償還も十分にある得るリスキーなETFです。

40銘柄で構成されており、上位10銘柄の比率は約68%です。

Ticker銘柄名保有比率
(%)
業種
SMPHSM PRIME HOLDINGS INC11.5不動産
ALIAYALA LAND INC9.4不動産
SMSM INVESTMENTS CORP8.5資本財
ACAYALA CORP7.9資本財
JGSJG SUMMIT HOLDINGS INC7.1資本財
BDOBDO UNIBANK INC6.8金融
URCUNIVERSAL ROBINA CORP4.7生活必需品
ICTINTERNATIONAL CONTAINER TERMINAL S4.5資本財
TELPLDT INC4.4通信
AEVABOITIZ EQUITY VENTURES PHP1 INC3.4資本財
その他31.8

フィリピンでは、複合事業を展開するコングロマリット(財閥)系の企業が上位を占めています。そうした状況も投資家離れの一因なのかもしれません。

東南アジア新興国ETFの購入方法

ご紹介した7つのETFのほとんどは、国内証券会社での取り扱いがあるようです。

シンボルFirstrade楽天証券SBI証券マネックス
証券
DMM 株
ASEA
EWS
THD
VNM
EWM
EIDO
EPHE
ETF取扱数2,200以上約300約300約30088

その他のETFを購入したい場合は、米国市場のETFが全て購入可能なFirstrade証券の口座開設をご検討ください。

ただし、米国の証券会社では、特定口座やNISA口座等に対応していないため、配当金や売買益に対して、日本国内で確定申告が必要となりますのでご留意ください。

比較の結果 シンガポールETF「EWS」購入

以上「米国で人気の東南アジア新興国ETF7本」を比較してみました。

・ボリューム&流動性が高い
・割安感がある
・香港マネーの流入に期待

以上の3点から「EWS」を購入することにしました。

本編では触れませんでしたが、中国が進めた「香港国家安全維持法」の影響を受け、香港の富裕層が海外移住を着々と進めています。シンガポール金融管理局によると20年4月のシンガポール外貨預金の残高が昨年同月比4倍になったとの調査結果もありました。

金融セクターが上位を占める「EWS」は、香港の金融機能が崩壊後、需要が大きくなる可能性も秘めており、回復&成長が期待できそうです!

ではまた!

ゲーム&eスポーツETFも熱い!

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