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株の「ナンピン買い」とは?投資初心者がやりがちな間違い【投資用語】

株のナンピン(難平)買いとは?投資初心者がやりがち【対処法あり】 始め方
この記事は約6分で読めます。

こんにちは。ノマド家族のぱぱぞん(@nomadkazoku)です。

海外移住に向けて、日本国内の証券はすべて売却し、資金を米国の証券会社に移行中です。
年内中に資金移動をしないといけないタイミングで株価の大暴落!

ここぞとばかりに株を買いあさるために情報収集するも、プロの投資家たちはみな、

ナンピン買いはしちゃダメだよ~

と、口を酸っぱくして言っています。

株のナンピン(難平)買いとは?

購入済みの株の価格が下がった際に、株を買い増すことで平均取得単価を下げようとすることを「ナンピン買い」と言います。

例えば、、、

出来事株価数量投資額評価額平均取得単価損益損益比率
購入10,000円10株100,000円100,000円10,000円
(株下落)9,000円100,000円90,000円10,000円−10,000円−10%
購入9,000円+10株190,000円180,000円9,500円−10,000円-5.26%

一見すると、平均取得単価損益比率が下がっているので、痛みが軽減したかのように錯覚しますが、実数としては、−10,000円はそのまま残ります。

そのため、多くの投資家はこれを悪手としています。

ナンピン買いがなぜ悪いのか?

ナンピン買いがなぜ悪いのか?

「ナンピン買い」が悪いとされる理由は、2種類あります。

  1. 株価がもっと下がる可能性があるから
  2. 株価が上がらない可能性があるから

それぞれ解説していきます。

株価がもっと下がる可能性があるから

特に株価が大暴落をした際に反射的に「お得だ!」と感じ、追加購入してしまう人がいます。

しかし、金融相場の世界には

「落ちてくるナイフはつかむな」

という格言があります。

落ちるナイフをとっさにつかむとケガをしてしまうのと同じで、急激に暴落した株価をつかむことは危険だという意味です。

落ちるナイフは、床に転がり動きが止まってから買うことが鉄則とされています。

株価がもっと下がる可能性があるから

株価が上がらない可能性があるから

冒頭でお伝えしたとおり、ナンピン買いはマイナスが減ったように錯覚できるため、深い判断をせずに実施しがちです。

しかし、株の追加購入では、本来その都度「購入する価値があるかどうか」を判断しなければなりません。

株価が上がらない可能性があるから
このツボは将来高く売れますか?

株価が下がった原因を分析せず、目先の数字だけをみて追加購入をしてしまうと、かえって損害を増やすことになりかねません。

ナンピン買いを我慢できない人の対処法

一般的には”悪手”と言われているはいえ、長期的な成長が確信できる指数に連動した銘柄「ナンピン買い」は有効な手段だと考えます。

特に投資初心者は、どうしても安いから欲しくなってしまう衝動を抑えられないもの。
そこで、なるべくロスの少ない「ナンピン買い」について数値検証してみました。

前提条件
予算|100万円
株価|1万円
設定|
・株価大暴落で最大50%下落する
・いずれ-25%までは回復する見込み
※この期間が1年後なのか5年後なのかは不明…

仮に100万円の投資予算(余裕資金)がある場合に、リターンを最大化するための方法を以下の4パターンで検証てみます。

パターン① 一括底値買い
パターン② 5段階-定額ナンピン買い
パターン③ 5段階-倍増ナンピン買い
パターン④ 5段階-半減ナンピン買い

結果を先に言ってしまうと、購入株数はグラフの通り、
① > ③ > ② > ④ の順により多く購入することができます。

①が最も購入できる数が多いですが、初心者におすすめなのは「パターン③」になります。
各パターンの詳細について、解説します。

パターン①一括底値買い

株価が−50%になると確信し、ドンピシャのタイミングで100万円分の株を購入する。
当然、株の購入数は最大化されますが、それができれば苦労しません^^;

株価-50% 5,000円×200株=1,000,000円
↓株価回復
株価-25% 7,500円×200株=1,500,000円(+50%)

最もリターンが大きくなる方法ですが、底値の判断が遅れてしまった場合や、想定した底値まで下がらず、途中で株価が回復してしまった場合には、十分なリターンが得られないという実力勝負の方法です。

パターン②5段階-定額ナンピン買い

予算100万円を5分割し、10%値下がりするごとに20万円ずつ均等に株を購入する。
あらかじめ株価と購入金額設定しておけば、判断不要で自動的に注文可能です。

株価-10% 9,000円×22株=198,000円
株価-20% 8,000円×25株=200,000円
株価-30% 7,000円×28株=196,000円
株価-40% 6,000円×33株=198,000円
株価-50% 5,000円×41株=205,000円
↓株価回復
株価-25% 7,500円×149株=¥1,117,500円(+11.75%)

定額ナンピン買いをする場合、パターン①と比較するとリターンは1/4未満になってしまいます。

パターン③5段階-倍増ナンピン買い

予算100万円を5分割し、10%値下がりするごとに予算を倍増させて株を購入する。
こちらもあらかじめ設定しておけば、自動注文が可能。かつ、株価が下がったときの予算の比重が高くなるので効率的に取得株数を増やせます。

株価-10% 9,000円×3株=27,000円
株価-20% 8,000円×11株=64,000円
株価-30% 7,000円×29株=126,000円
株価-40% 6,000円×72株=258,000円
株価-50% 5,000円×105株=525,000円
↓株価回復
株価-25% 7,500円×173株=¥1,327,500円(+32.75%)

値下がり後の予算比重が高いため、「定額買い」の3倍近いリターンを確保できています。

ちなみに予算をパーセンテージで計算したい場合、以下の比率で計算してみて下さい。
5段階倍増[ ①3.4% ②6.7% ③13.2% ④25.9% ⑤50.9% ]

パターン④5段階-半減ナンピン買い

パターン③の逆
予算100万円を5分割し、10%値下がりするごとに予算を半減させて株を購入する。

こんな買い方をする人はまずいませんが「ナンピン買い」でよくある“最初に飛ばしすぎて、後半で資金が尽きてしまう”パターンがこれに近いと思います。

株価-10% 9,000円×56株=504,000円
株価-20% 8,000円×32株=256,000円
株価-30% 7,000円×18株=126,000円
株価-40% 6,000円×11株=66,000円
株価-50% 5,000円×9株=45,000円
↓株価回復
株価-25% 7,500円×126株=¥945,000円(−5.5%)

4パターン中、唯一マイナスのリターンです。
このパターンがまさに「ナンピン買い」が悪手とされる典型的な例ですね。

おすすめは「5段階-倍増ナンピン買い」

この4つのパターンで見た場合に、「5段階-倍増ナンピン買い」は2番めにリターンが高く、金額の設定さえしてしまえば自動的に実行できる方法です。

株価が下がっているのを見てどうしても株の購入の我慢ができないのであれば「5段階-倍増ナンピン買い」を参考に少額だけでも買ってしまえば気持ちが落ち着くと思います。

5段階というのはあくまでわかりやすさを優先した設定ですので、想定する下落率に合わせて段階数を増減させたり、購入タイミングを5%刻みにするなども可能ですので、ぜひ皆さんのお好みに合わせてアレンジしてみて下さい。

ただし、前提条件に書いたとおり、回復の見込みのある投資先でないと意味がないので投資先の選別は十分慎重に行ってください。

まとめ

以上、本日は「ナンピン買い」について掘り下げて解説してみました。

ワタクシ個人的には、経済は確実に成長する前提であれば、初心者の長期運用において「ナンピン買い」は有効な手段だと思います。ただし、今回の米国株の暴落では、株価回復がいつになるのかが全く未知数なため、十分な余裕資金を持つ必要があります。

皆様くれぐれも自分の状況を判断した上で、投資にご参加下さいませ。

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