こんにちは。ノマド家族のぱぱぞん(@nomadkazoku)です。
海外移住のため、日本の資産を米国Firstrade証券に移しながら資産運用をしております。
関連記事
>> 米国ネット証券会社「Firstrade」口座開設の手順【15分で完了】
日本人が口座開設できる海外の証券会社はいくつかあり、中でも最も評価が高いのがInteractive Brokers(IB証券)です。
国際的な証券会社を総合的に評価・比較するサイト「BrokerChooser」において、IB証券は「Best online brokers for 2020」に選ばれており、多くの投資家にとって優れた証券会社であることには間違いありません。
しかし、投資手法には個人差があり、特に知識・経験・資金状況等によりリスク許容度が異なるため、人気No.1の証券会社があなたのNo.1であるとは限りません。
今回の記事では、海外移住を前提に「IB証券」と「Firstrade証券」を比較した結果、投資初心者の僕が「Firstrade証券」を選んだ3つの理由をお伝えしたいと思います。
米国人気No.1「IB証券」の口座開設が初心者向きではない3つの理由
現状、居住地によらず米国市場取引を継続できる証券口座を開設する際の選択肢は「IB証券」「Firstrade証券」のほぼ2択です。
いずれも取引手数料が割安な証券会社としてアメリカで有名ですが、ターゲット利用者は全く違います。ざっくり分けると、、、
中・上級者向け
→ Interactive Brokers(IB証券)
初心者向け
→ Firstrade証券
「IB証券」が中・上級者向けだと感じるのは、主に以下の3点です。
- 取引手数料に最低1ドルかかる
- 口座維持に毎月最低10ドルかかる
- ハイリスク商品の取り扱いがある
各項目について、Firstrade証券と比較しながら解説したいと思います。
取引手数料に最低1ドル(約110円)かかる
株式・ETFの取引手数料は、それぞれ以下の通りです。
IB証券 | Firstrade | |
株式・ETFの取引手数料 | $1(※) | $0 |
※一部、取引手数料無料ETFを除く
たかが1ドル、されど1ドル。
$1,000単位で購入したとして、0.1%相当の手数料がかかってしまいます。
初心者が少額で売買を行いたい場合には、手数料ロスが多くなってしまいます。
一方、Firstrade証券の場合、売買手数料が完全無料です。
1株数十ドルの低額の個別株でも1株単位で心置きなく取引をすることができます。
口座維持に毎月最低10ドル(約1,100円)かかる
口座維持に必要な経費は、それぞれ以下の通りです。
IB証券 | Firstrade | |
口座維持費 | $10 | $0 |
一応「IB証券」には、口座維持費が免除になる条件が3つあります。
①口座開設後、最初の3ヶ月間は無料
②口座内の流動性資産が「USD10万」以上
③関連口座の合計資産が「USD10万」より多い
つまり、口座開設後、3ヶ月以内に1,100万円以上入金すればOK!と、、、
無理です(´;ω;`)
ただし、口座維持費は固定で差し引かれるものではなく、毎月の取引で$10以上の取引手数料が発生していれば、支払う必要がありません。
Ex.)1ヶ月間の取引
全く取引をしなかった場合は、満額$10
7ドル分の取引手数料を支払った場合は、差額$3
最低月10回≒3日に1回の取引を行えば、維持費を相殺できますが、、、
その数をこなすのは初心者投資家にはハードルが高いです。
何れにせよ、月間$10→年間$120の維持費が必要なので、年間の経費率が上乗せされます。
年間運用額 $12,000(132万円)→経費率 1%
年間運用額 $120,000(1,320万円)→経費率 0.1%
年間運用額 $1,200,000(1億3,200万円)→経費率 0.01%
少額の資産運用では、せっかく海外証券口座で低コストの米国ETFを購入できたとしても、口座維持費で経費率を押し上げてしまう結果となります。
ハイリスク商品の取り扱いがある
「IB証券」が高評価を得ている理由の1つが取扱商品の幅広さです。
IB証券 | Firstrade | |
株式/ETF | ◯ | ◯ |
FX | ◯ | ✕ |
投資信託 | ◯ | ◯ |
債権 | ◯ | ◯ |
オプション取引 | ◯ | ◯ |
先物取引 | ◯ | ✕ |
CFD | ◯ | ✕ |
「IB証券」は、あらゆる金融商品を網羅しているだけでなく「取扱い通貨の種類」や「米国以外の証券取引所(世界16カ国)」での株式売買も可能です。
中級者以上には魅力的なラインナップですが、投資初心者にとって「FX、先物取引、CFD」の類は、お金を失う可能性の高いリスク商品であり、諸刃の刃です。
初心者は手の届かない場所においておく方が安全です。

一方「Firstrade」は「米国市場✕ドル建て」の取引に限定され、米国利用者の総合評価は決して高くない(「BrokerChooser」調べ)です。
IB証券 |★4.9
Firstrade|★4.5
しかし全57社を比較した「バイ・アンド・ホールドのための証券会社」という長期保有を目的とした部門で「Firstrade」は、みごと第1位に輝いています。
取扱商品が米国市場だけとはいえ、合計7,000銘柄以上の個別株式や世界を投資対象とした様々なETFが存在しているため、組み合わせ次第で十分な分散効果を得ることは可能だと考えます。
まとめ
今回は『米国人気No.1「IB証券」の口座開設が初心者向きではない3つの理由』について解説しました。
「IB証券」口座開設も検討しましたが、僕の場合、手数料無料の「Firstrade」で取引回数を増やし、経験を積む事を選びました。
今後、さらに便利な証券会社が出てくれば、口座の乗り換えも検討したいと思います。
ではまた!