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ポートフォリオビジュアライザーの使い方|米国ETF分散投資のバックテスト検証に最適

2020|Portfolio Visualizerの使い方 米国ETF分散投資の検証に最適 始め方
この記事は約7分で読めます。

こんにちは。ノマド家族のぱぱぞん(@nomadkazoku)です。

2023年4月、我が家はマレーシア移住をはたし、クアラルンプールで暮らしています。

海外居住者となってしまうと、日本の銀行や証券会社が利用できなくなると知り、居住国によらず無料(条件付き)で口座維持ができるアメリカの銀行口座(旧ユニオンバンク)と証券口座(Firstrade証券)の口座開設しました。

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資産運用において最重要事項は、ポートフォリオ(資産の組み合わせ)であると言われています。そのポートフォリオを決める上で参考にしたいのが過去の成績です。

今回は、過去の成績をもと米国株&ETFのポートフォリオ検証が簡単にできるサイト「Portfolio Visualizer」をご紹介します。

ポートフォリオビジュアライザーとは?→資産配分の検証ツール

ポートフォリオビジュアライザー(Portfolio Visualizer)とは、WEB上で米国株&ETFのポートフォリオ分析ができるサイトです。今回ご紹介するような基本機能は無料で利用可能です

有料プランもありますが、結果の出力などの機能が欲しい人以外は無料プランで十分だと思います。

2023年12月時点

6カテゴリで約30個のツールがあり、様々な分析ができますが、今回はポートフォリオビジュアライザーのメイン機能とも言える2つのツールご紹介します。

ポートフォリオビジュアライザーのココが便利!

ポートフォリオを検証する上で、最も有効なツールはポートフォリオのバックテスト(過去検証)ツールであるの「バックテスト・ポートフォリオ」(Backtest Portfolio)です。

検証材料の違いによって、2種類のツールが用意されています。

検証ツール検証材料
バックテスト・ポートフォリオ
Asset Class Allocation
=資産属性配分
「株」「債権」「商品」などの資産クラス(属性)
Backtest Portfolio
Asset Allocation
=資産配分
「APPL」「BND」「GLD」などの具体的な投資商品

ですので、ポートフォリオを検討する際は、以下のような2段階で検討するのが良いと思います。

①「Asset Class Allocation」で資産属性を決める。
②「Asset Allocation」で具体的な投資商品を決める。

検証材料だけ選べば、ボタン一つで以下のような検証結果を出してくれます。

  • 最終的な運用結果
  • リターン率
  • リスク特性
  • ドローダウン(下落率)
  • ローリングリターン(保有期間リターン)
  • シャープレシオ / ソルティノレシオ

ポートフォリオビジュアライザーの使い方

バックテスト・ポートフォリオ使い方はどちらもほぼ同じなので、今回は「Asset Class Allocation」で使い方を紹介したいと思います。

入力する情報は大きく2種類あります。

前提条件の入力

資産クラスの配分を設定する前に、まず期間予算などの前提条件を設定します。

Portfolio Visualizer「Backtest Portfolio」の使い方

デフォルトのままでも十分な結果が得られますが、具体的な運用結果を知りたい場合は、特に以下の3つの項目を各自設定してみて下さい。

Start Year / End Year開始年 / 終了年 ▶ 運用年数
Initial Amount初期投資の金額
Cashflowsキャッシュフロー
▶積立 【年額】(Contribute fixed amount)
▶取崩し【年額】(Withdraw fixed amount)
▶取崩し【率】(Withdraw fixed percentage)

資産配分の入力

資産配分の入力画面は「Portfolio View」以下の2パターンから選ぶことができます。

リストビュー |資産クラスをプルタブの中から選び、パーセンテージを入力
テーブルビュー|資産クラス一覧が表示され、パーセンテージを入力

※いずれも入力の見た目の問題で検証結果に影響はないので、お好みの入力方法をご利用下さい。

テーブルビューで見てもらえば分かる通り、30以上の資産クラスが用意されており、かなり細かな設定で検証が可能です。

ただし、現時点では、仮想通貨などの新しい資産は含まれていません。

ポートフォリオビジュアライザーの読み方【日本語訳】

では実際に「Backtest Portfolio」を使った検証結果を見てみましょう。

今回は、3万ドルの資金を20年間運用した結果を以下の3つのパターンでテストしてみました。

① 我が家(ノマド家族)のポートフォリオ
② 米国株優先(比較用ダミー)のポートフォリオ
③ QQQ100%のポートフォリオ

Portfolio Visualizer「Backtest Portfolio」でポートフォリオ検証

上記のポートフォリオの検証結果は、以下の通りです。

Portfolio Visualizer「Backtest Portfolio」の検証結果

数字を見る前にわかりにくそうな用語を解説しておきます。

項目日本語意味
CAGR年平均
成長率
1年あたりの成長率
TWRR時間加重
収益率
一定期間のファンドの収益率を測定します。
ただし、引き出し、預金、送金などのコストは除く。
▶ポートフォリオそのものの成績
MWRR金額加重
成長率
一定期間のアカウントの収益率を測定します。
これには、引き出し、預金、送金などのコストも含む。
▶運用中の取引内容やタイミングなども含めた運用成績。
Stdev標準偏差価格変動の幅(リスク)
Sharpe Ratioシャープレシオ(金融商品のリターン - 無リスク資産のリターン)÷ 標準偏差(リスク)
リターンをリスク(価格変動)で割った数字、高いほど優秀
Sortino Ratioソルティノレシオ(金融商品のリターン - 無リスク資産のリターン)÷ 下方偏差
リターンを下落リスクのみで割った数字、高いほど優秀

最終残高だけを見ると、③QQQ > ②ダミー > ①ノマド家族という結果で、QQQには1万ドルもの差をつけられてしまっています(´;ω;`)

しかし「Portfolio Growth」で途中経過を見ると少し様子が違います。

Portfolio Visualizer「Backtest Portfolio」の検証結果(成長グラフ)

QQQがトップにいた期間は最初と最後の一瞬だけで、残りの期間は「ノマド家族」「米国株集中」が安定して接戦を繰り広げています。

長期的に見れば、やはりある程度分散した方が精神的には良さそうに感じますね^^;

「Annual Returns(年次報告書)」を見るとQQQの値動きの激しさが更に一目瞭然ですね。

Portfolio Visualizer「Backtest Portfolio」の検証結果(年次報告書)

ポートフォリオビジュアライザーのデメリット

Asset Allocation」で具体的な銘柄を入力してバックテストをする際にいくつかの課題が見つかりました。

使いにくい点

①銘柄数の上限がある(最大25銘柄 ※無料版の場合)
上場日以降でしか検証できない
英語版のみ

それぞれ詳細と対策を考えていきましょう!

【対策】銘柄数上限(無料版のみ)

25銘柄以上保有するともなれば、いくつかは相関性の高い類似銘柄があるはずです。
相関する銘柄を合算して試算すれば、完璧ではないにせよ検証は可能だと思います。

ETFの重複率を調べるには「Fund Overlap」が便利です。

また、有料版を利用すれば、銘柄数の上限なく利用可能です。

【対策】上場日以降でしか検証できない

もし、できたてほやほやの銘柄がポートフォリオに含まれている場合、バックテストの期間は直近上場銘柄の上場日が起点となってしまいます。

例えば、最近上場したてのビットコイン先物ETF「BITO」を検証するポートフォリオに含めると、BITOの上場日【2021年10月19日】以降の検証データしか出ないということです。

あくまでバックテストなので、まあしょうがないですね。。。

こちらもさきほど同様類似銘柄に置き換えて検証すれば、精度は落ちるにせよ期間を延長して検証可能です。

置き換え例

VOO【約11年(2010年9月〜)】→ SPY【約18年(1993年1月〜)】
GLDM【約3年(2018年6月〜)】→ GLD【約17年(2004年11月〜)】

【対策】英語版のみ

GoogleChromeを利用すれば、右クリックひとつでサクッと日本語表記に切り替えることができます。


その他、使っていて特に気になる事はなかったので、ひとまず皆さんにも無料版で使い倒してみることをオススメします。

結論 Portfolio Visualizerは超便利なバックテストツール

今回は、過去の成績をもと米国株&ETFのポートフォリオ検証が簡単にできるサイト「Portfolio Visualizer」をご紹介しました。

米国株&ETFで独自のポートフォリオをご検討の方は是非活用してみて下さい!

このブログでは米国ETFを色々と比較しておりますので、こちらの記事も是非ポートフォリオ作りの参考にしてみて下さい!

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