こんにちは。ノマド家族のぱぱぞん(@nomadkazoku)です。
現在、私達家族は海外移住(マレーシア)を目指し、ビザの審査中です。
1年以上海外に滞在する場合、日本の居住者ではなくなるため、銀行や証券口座がほぼ凍結されてしまうため、居住地を問わず使用可能な米国の銀行(ユニオンバンク)と証券会社(FIRSTRADE Securities Inc.)の口座を開設しました。
でも、日本からの海外送金って、どうすれば良いの?
という疑問にお答えすべく、海外送金の流れを1枚の図にしてみました。
この記事では、この図をもとに海外送金の流れを解説します。
Firstrade証券への送金・入金方法の全体像
お金の大きな流れは、以下の①~③の流れです。
- ①日本(滞在国)の銀行
- ↓Wise(旧:TransferWise)
- ②ユニオンバンク
- ↓ACH
- ③Firstrade
つまり海外居住者がFirastrade証券で米国株投資を始めるためには、
- Wise(旧:TransferWise)(海外送金サービス)
- ユニオンバンク(三菱UFJ銀行グループ 米国内銀行)
の口座を開く必要があります。
続けて、各サービスについて、解説します。
※なおこの海外送金システムは、初心者で100万円未満の少額投資をしたい方におすすめの方法です。もし一度に数百万円の高額送金ができる場合、外貨送金用口座やFX口座などを組み合わせて、送金システムを構築した方がお得です。
Firstrade証券に最速で入金するための口座開設手順
口座開設に最も時間がかかるのは、ユニオンバンク(約2週間)です。
まずは、ユニオンバンクの口座開設作業を最優先し、待ち時間を利用して、その他の口座開設&ACH設定(即日完了)を行いましょう。
海外送金「Wise(旧:TransferWise)」のメリット・デメリット
海外送金には「Wise(旧:TransferWise)」を使用します。
TransferWiseの主な特徴は、以下の通り。
- ◯ ネットで完結
- ◯ 手数料が安い( 送金額の1~0.8% )
- ◯ 為替レートが良い(隠れコストなし)
- ◯ 送金スピードが早い(1~2営業日)
- × 一度の送金は最大100万円まで
- × 国内送金に振込手数料がかかる(※ネット銀行などは無料)
Wiseは、世界中に銀行口座をネットワーク化しており、海外送金にかかる中間コストを大幅に削減してくれます。
Wiseについては、「ネットで評判Wise(旧:TransferWise)とは?海外送金が”安い・簡単・早い”で断然オススメ!」という記事で詳しく解説しています。
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米国内送金「ACH」のメリット・デメリット
米国内の送金には「ACH」を使用します。
ACH送金のACHとは、Automated Clearing Houseの略。
直訳すると「自動手形交換所」という意味です。
米国内のお金のやり取りを一箇所に集約して管理することで手間を削減し、手数料を抑える(無料)にすることができます。
ACHの特徴は、以下の通り。
- ◯ ネットで完結
- ◯ 手数料無料
- × 直接送金と比較し、時間がかかる(1~2営業日※)
★初回入金時のみ、入金後にCash Buying Power(買付余力)に反映されるまで3営業日ほどかかりました。
Firstrade証券のACH設定方法については、「Firstrade証券のACH送金の登録方法【3ステップ】と使い方」という記事で詳しく解説しています。
よくある質問
Wise(旧:TransferWise) → Firstradeへの直接入金
読者さんから良い質問を頂いたので追記させて頂きます。
Q.日本の口座からWiseを使って、直接FirstTrade口座ということはできないのでしょうか?
A.Wiseでは、証券口座への送金はできません
トランスファーワイズ公式サイトのよくある質問に「証券口座あての送金はできません」との記載があります。
「チェッキング(checking)セービング(savings)口座へのみ送金可能」という記載の通り、現時点では、銀行口座↔銀行口座の送金にしか対応していないため、面倒ですが、一旦米国の銀行口座(ユニオンバンク等)を経由する必要があります。
Wise(マルチカレンシー口座)→Firstradeへの直接入金
2020年9月よりWiseのマルチカレンシー口座が利用できるようになりました。
マルチカレンシー口座では、主要通貨の現地銀行口座も無料で作ることができます。
この現地銀行口座を利用して、直接ACHを繋げられれば、手間が減るぜ!
と思いつき、メールでお問い合わせしてみたものの、、、
「TransferWise 又は、第三者のオンライン転送サービスはサポートしていません」とあっさり否定されてしまいました^^; 将来的には可能性はあると思いますが、現時点では未対応のようです。
結論 海外送金の手数料だけで米国株取引し放題!
以上、「Firstrade証券への送金・入金方法の全体像」について解説しました。
Firstrade証券の2大メリットは、、、
【2021年2月追記】
日本証券経済研究所の清水さんが「アメリカの証券委託売買手数料無料のビジネスモデル」というレポートで手数料無料の理由について分析されています。
★そもそも米国証券会社の手数料収益が占める割合は低かった
収益源①預金金利の利ざや
→証券口座の余剰資金(金利0.01%)を銀行口座にスイープした金利差で稼ぐ
収益源②注文回送からの報奨金
→米国では証券取引所の数が多く競争があるため注文自体に報奨金が出る
といった理由で、Firstrade証券の手数料無料科が実現していると想定されます。
海外居住中も米国株投資を続けたい方、日本国外に資産を分散したい方は、是非参考にして頂ければと思います。