こんにちは。ノマド家族のぱぱぞん(@nomadkazoku)です。
2020年時点では、マイナンバー制度の問題で海外移住者は日本の銀行の維持が難しいそうなので、ひとまず手軽に作れる米国ユニオンバンクの口座を開設しました。
とはいえ、日本の銀行も必要よね…。
ということで、非居住者でも維持できる日本の銀行口座について調べてみた結果、候補は以下の5つの銀行に絞られました。
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
- みずほ銀行
- ソニー銀行
- プレスティアSMBC信託銀行
ちなみに2020年1月現在では、
非居住者となった時点で解約が必要な主要銀行がほとんどです。
ゆうちょ銀行(※1)、新生銀行、住信SBIネット銀行、楽天銀行、ジャパンネット銀行、イオン銀行、セブン銀行など
※1 代理人を立てることで維持は可能
この記事では、海外移住者が維持可能な日本の銀行のサービスについて、更に深堀りして比較してみたいと思います。
海外移住で残すべき銀行口座はどれだ?
まずは、各銀行の海外移住者向けサービスの機能について、ざっくり表にまとめて比較してみました。
銀行名 | 月額 利用料 | 残高/明細 照会 | 国内口座 への振込 | 海外送金 | 海外での ATM利用 |
三菱UFJ銀行 | ¥300 | ◯ | ◯ | ◯ | △※2 |
三井住友銀行 | ¥220 | ◯ | ◯ | ◯ | △※2 |
みずほ銀行 | ¥0 | ◯ | ◯ | × | × |
ソニー銀行 | ¥0 | ◯ | ◯ | × | △※2 |
プレスティア SMBC信託銀行 | ¥0 | ◯ | △※1 | △※1 | × |
※1 事前に登録した送金先に限る
※2 別途デビットカードの申し込みが必要
【結論】2020年2月時点では、有料ですが三菱UFJ銀行が最も使い勝手が良さそうです。
追記|ソニー銀行最強説もアリ?
海外送金サービスがなくても、手数料が安いトランスファーワイズ(TransferWise)を代わりに使えば、ソニー銀行が月額利用料無料で最強という説もありました。口座開設検討しようかな…。
以降、各銀行のサービスの詳細にについて解説します。
三菱UFJ銀行【グローバルダイレクト】
三菱UFJ銀行の「グローバルダイレクト」は、「三菱UFJダイレクト」利用者の海外での利用をサポートするオプションサービスです。
月額300円のコストが掛かりますが、唯一“登録先のない送金先”への外国送金依頼にも対応し、万が一の事態にも対応が可能そうです。
デビットカードを作れば、海外でのATM利用も可能です。
サービス内容
- ①「三菱UFJダイレクト」のサービス
- ※投資信託のお取引、住宅ローンなど一部取引は利用不可
- ②ワンタイムパスワードカード等の海外への発送
- ③登録のない送金先への外国送金依頼(月500万円以下)
- ④メインバンク総合ステートメント(資産管理レポート)
利用手数料
月額300円 ※消費税非課税
必要な書類
- ①申込書・お届印
- ②ご本人確認書類(パスポート)
- ③勤務先等の確認書類
注意事項
・ワンタイムパスワード(スマホアプリ)は海外で利用できないため、ワンタイムパスワードカードへの切り替え手続きが必要。
三井住友銀行【SMBCダイレクト・グローバルサービス】
三井住友銀行の「SMBCダイレクト・グローバルサービス」は、「SMBCダイレクト」利用者の海外での利用をサポートするオプションサービスです。
インターネットバンキングの基本機能は、利用可能です。
デビットカードを作れば、海外でのATM利用も可能です。
サービス内容
- ①残高照会
- ②振替
- ③国内振込
- ④外国送金
- ⑤セキュリティ関連登録
- ⑥お取引明細の送付
利用方法
インターネットバンキング(SMBCダイレクト)
※スマートフォンを含む
利用手数料
月額220円 ※消費税込
必要な書類
- ①申込書
- ②個人番号告知書
- ③ご本人確認書類(マイナンバーカード等)
- ④海外勤務証明書 or 入学許可証
- ⑤居住地国などの届出書
みずほ銀行【海外勤務者向け日本国内送金サービス】
みずほ銀行の「海外勤務者向け日本国内送金サービス」は、みずほダイレクトを利用し、日本国内向けに送金が出来るサービスです。
基本的には、国内向け送金のみの対応です。
サービス内容
①日本国内向け送金
利用方法
インターネットバンキング(みずほダイレクト)マイページより、送金申込
利用手数料
無料 ※送金手数料は別途必要
ソニー銀行
ソニー銀行は、海外への転勤・留学などにより非居住者となった後も、引き続き利用可能ですが、インターネットバンキングでの海外送金は非対応のようです。
サービス内容(非居住者向け)
- ①円預金
- ②外貨預金
- ③振り込み
- ④入金受け取り
- ⑤海外ATMからの引出し ※SonyBankWALLETを利用
利用方法
インターネットバンキング
利用手数料
無料
プレスティアSMBC信託銀行
プレスティアSMBC信託銀行は、海外赴任などにより非居住者となった後も、引き続き利用可能です。
ただし、一定条件を満たさないと月額2,000円の口座維持手数料がかかります。
また、国内の振込みは、日本居住中に事前登録した振込先のみ可能です。
サービス内容(非居住者向け)
- ①外貨預金の取引
- ②送金資金の受取り
- ③投資信託の売却
- ④登録先への送金
利用方法
インターネットバンキング
利用手数料
無料
※ただし、口座維持手数料が月額2,000円。
以下のいずれかの条件を満たせば無料。
- 前月*の月間平均総取引残高の外貨部分が20万円相当額以上
- 前月*の月間平均総取引残高が50万円相当額以上
- 前月*末時点でローン商品のお借入れがあること(プレスティア マルチマネークレジットは除く)
- 前月*最終営業日の当行所定の時点でプレスティア マルチマネークレジットのお借入があること
- 前月*25日(25日が土・日・祝休日の場合は前営業日)時点でSMBC信託銀行の提携クレジットカードの会員である場合
- 外貨積立サービスの初回引落しがあった月の翌月以降、一定の積立がされていること
必要な書類
①住所変更届 兼 居住性変更に関する届出書
②海外転出を証明する書類
まとめ
以上、「海外移住の前に作るべき銀行口座」について解説しました。
我が家では、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行の主要3銀行の口座を持っていますが、移住前に不要な銀行口座は解約して整理したいと思います。
トランスファーワイズ(TransferWise) を併用した「ソニー銀行」活用案についても調査した上で、新規メインバンクに活用できないかも検討してみたいと思います。