こんにちは。ぱぱぞん(@nomadkazoku)です。
大きなリターンは期待できないものの、安定した価格と利回りでポートフォリオの守りを固める債券ETF。
米国では400を超える債券ETFが取引されていますが、その中でも純資産総額の上位5つの総合債券ETFをピックアップし、紹介したいと思います。
※本記事は2021年1月時点での情報です。
米国で人気の債券ETF5本を比較
まずは5つの総合債券ETFの主要スペックをざっくり比較してみましょう。
シンボル | 純資産 総額 | 平均 出来高 | 銘柄数 | 経費率 | 分配金 利回り | 10年平均 成長率 | 10年最大 下落率 | シャープ レシオ | 直近半年 資金流入 |
AGG | $85B | $626M | 9,191 | 0.04% | 1.11% | 3.99% | -4.07% | 1.12 | 9.5B |
BND | $68B | $401M | 18,331 | 0.035% | 1.17% | 3.95% | -4.01% | 1.06 | 12.4B |
BNDX | $37B | $186M | 6,090 | 0.08% | 1.11% | 4.58% | -3.03% | 1.26 | 8.8B |
BSV | $29B | $158M | 2,607 | 0.05% | 0.46% | 2.21% | -1.41% | 1.21 | 5.0B |
BIS | $15B | $101M | 2,142 | 0.05% | 1.22% | 5.18% | -6.06% | 1.10 | 2.5B |
※成長率、下落率、シャープレシオは、PortfolioVisualizer 参照。
債券ETFはどれも同じではないかと思いがちですが、意外と数字にもばらつきがあります。
それぞれの特徴を深堀りしてみましょう!
AGG|iShares Core U.S. Aggregate Bond ETF
シンボル | 純資産 総額 | 平均 出来高 | 銘柄数 | 経費率 | 分配金 利回り | 10年平均 成長率 | 10年最大 下落率 | シャープ レシオ | 直近半年 資金流入 |
AGG | $85B | $626M | 9,191 | 0.04% | 1.11% | 3.99% | -4.07% | 1.12 | 9.5B |
「AGG」は、iSharesブランドの純資産総額が最大規模の債券ETFです。債券ETFの中でもトップクラスの低コストで、9,000を超える米国の投資適格債券市場に分散投資ができます。
債券はいざという時にすぐ売却できるかどうかも重要な要素ですが、AGGの平均出来高は米国市場でもトップ10に入る高い流動性を維持しており、守りを固める債権として最適な債券ETFです。
BND|Vanguard Total Bond Market ETF
シンボル | 純資産 総額 | 平均 出来高 | 銘柄数 | 経費率 | 分配金 利回り | 10年平均 成長率 | 10年最大 下落率 | シャープ レシオ | 直近半年 資金流入 |
BND | $68B | $401M | 18,331 | 0.035% | 1.17% | 3.95% | -4.01% | 1.06 | 12.4B |
「BND」は「VOO」でお馴染みVanguard社が運用する債券ETFで「AGG」の競合として、よく比較されますが、経費率が0.005%安くなっており、直近の資金流入では「AGG」よりも好調です。
パフォーマンスは、ほぼ同等。強いて「BND」のメリットあげるなら「単価」が低いことです。
AGG約120ドル前後に対し、BNDは90ドル前後で購入できるので、少額でポートフィリオを組む場合は「BND」の方が小回りがききそうです。
BNDX|Vanguard Total International Bond ETF
シンボル | 純資産 総額 | 平均 出来高 | 銘柄数 | 経費率 | 分配金 利回り | 10年平均 成長率 | 10年最大 下落率 | シャープ レシオ | 直近半年 資金流入 |
BNDX | $37B | $186M | 6,090 | 0.08% | 1.11% | 4.58% | -3.03% | 1.26 | 8.8B |
「BNDX」もVanguard社が運用する国際債券ETFで、経費率は「BND」の約2.3倍と債券ETFとしては割高です。
しかしながら、国際的に分散されている分、最大下落率は低く、成長率も高いため、シャープレシオは5本の債券ETF中最大となっています。
BSV|Vanguard Short-Term Bond ETF
シンボル | 純資産 総額 | 平均 出来高 | 銘柄数 | 経費率 | 分配金 利回り | 10年平均 成長率 | 10年最大 下落率 | シャープ レシオ | 直近半年 資金流入 |
BSV | $29B | $158M | 2,607 | 0.05% | 0.46% | 2.21% | -1.41% | 1.21 | 5.0B |
「BSV」もVanguard社が運用する債券ETFで、満期1〜5年の短期ドル建て国債&社債に投資します。
短期債券のため最大下落率は低く抑えられるものの、利回りや成長率はあまり期待できず、現金を貯金しておくよりはマシといった程度の選択肢です。
BIV|Vanguard Intermediate-Term Bond ETF
シンボル | 純資産 総額 | 平均 出来高 | 銘柄数 | 経費率 | 分配金 利回り | 10年平均 成長率 | 10年最大 下落率 | シャープ レシオ | 直近半年 資金流入 |
BIS | $15B | $101M | 2,142 | 0.05% | 1.22% | 5.18% | -6.06% | 1.10 | 2.5B |
「BIS」もVanguard社が運用する債券ETFで、満期が5年〜10年の中期ドル建て国債&社債に投資します。
短期債券ETF「BSV」よりも高利回り・高成長率ですが、最大下落率が高く、ミドルリスク・ミドルリターンです。債券ETFの役割に合わないせいか、人気は今ひとつです。
債券ETFの購入方法
ご紹介した5つの債券ETFは、ほぼ国内証券会社での取り扱いがあるようです。
シンボル | Firstrade | 楽天証券 | SBI証券 | マネックス 証券 | DMM 株 |
AGG | ◎ | ◯ | ◯ | ◯ | ✕ |
BND | ◎ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
BNDX | ◎ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
BSV | ◎ | ◯ | ◯ | ◯ | ✕ |
BIV | ◎ | ◯ | ◯ | ◯ | ✕ |
ETF取扱数 | 2,200以上 | 300以上 | 300以上 | 350以上 | 84 |
その他のETFを購入したい場合は、米国市場のETFが全て購入可能なFirstrade証券の口座開設をご検討ください。
ただし、米国の証券会社では、特定口座やNISA口座等に対応していないため、配当金や売買益に対して、日本国内で確定申告が必要となりますのでご留意ください。
僕の場合 AGGとBNDXを組合せ
以上「米国で人気の債券ETF5本」を比較してみました。
・流動性の高い「AGG」
・国債分散の「BNDX」
以上の2つの債券ETFを同じ比率で持つことで債券の安定性を確保しています。
実はもう一つ別の債券も組み合わせているのですが、それはまた別の記事にてご紹介します!
ではまた!
米国債ETF比較【SHV/SHY/GOVT/IEF/TLT】
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