海外移住をしてしまうと「証券や銀行口座がほぼ凍結される」という事実に衝撃を受けた移住初心者、ノマド家族のぱぱぞん(@nomadkazoku)です。
自分の銀行口座がマレーシア現地の銀行だけになってしまうという自体を回避するため移住後も利用可能な銀行や証券口座について色々と調査しました。
「英語で海外に銀行口座開設なんてめんどくさそうだな」と思っていた所、日本語で、簡単に、しかも無料でアメリカの銀行口座開設ができるサービスを発見しました。
たった一つの条件さえクリアすれば、ほぼ日本語だけで簡単にアメリカの銀行口座開設ができます。
ユニオンバンク口座開設するためのたった一つの条件
結論、たった一つの条件とは「三菱UFJ銀行」の口座を持っていること。
その条件だけで、米国「ユニオンバンク」の口座が無料で開設できます。
具体的な方法を以下の流れで説明します。
口座開設の流れ
- 1.三菱UFJ銀行の口座を開設する
- 2.カリフォルニアアカウント・プログラムの資料請求
- 3.カリフォルニアアカウント・プログラムの申込み
実際に2019年12月に口座開設してみた結果をもとに、手続きの注意点や口座開設のメリット&デメリットも共有したいと思います。
三菱UFJ銀行の口座を開設する
すでに三菱UFJ銀行の口座をお持ちの方は、そのまま次のステップにお進み下さい。もし口座をお持ちでない場合は、アプリで「スマート口座開設」して下さい。

実は海外移住後も継続して利用できる
一部の銀行は、海外移住後も継続して利用可能です。月額300円の利用料がかかりますが、使い勝手の面では三菱UFJ銀行が最強です。
海外移住を検討中の方は、下記の記事を参考に各人の用途に応じて、日本に残す口座についてもご検討ください。
カリフォルニアアカウント・プログラムの資料請求
口座開設が完了したら、三菱UFJ銀行の海外口座ご紹介サービス《カリフォルニアアカウント・プログラム》のページで資料請求、または、PDF版「申込書」をダウンロードして下さい。

うちにはプリンタがないので ^^; 資料請求しましたが、スピード優先の場合はPDFが良いかと。
カリフォルニアアカウント・プログラムの申込み
申込書は全部で25ページと膨大な記入欄がありますが、申込時に検討すべき重要なポイントは下記の2点。
- 名義人 :本人のみ or 共同名義(夫婦など)
- 口座の種類:Checking Account(取引用) / Savings Account(保管用)
名義人に関して
日本の銀行では見たことないですが、アメリカでは夫婦や家族のお金を共同名義で管理できるみたいです。私のみだと、もしも死んじゃった場合にお金を引き出すのが面倒そうなので共同名義で申込みました。
口座の種類に関して
結論、2種類とも開設するのが良いです。
①Savings Account|金利が発生する口座
※ただし月7回以上の取引を行うと、15ドルの手数料がかかる
②Checking Account|取引手数料が無制限にかからない口座
※ただし、残高に対し金利が付きません。
ですので、基本的に使う予定のないお金は、Savings Accountに保管しておき、ある程度まとまって使うタイミングでChecking Accountに振替をおくのが良いかと思います。
その他の項目については「記入の手引」をお手本に埋めればなんとかなりそうです。
口座開設完了!
以上の3ステップが海外(アメリカ)に銀行口座を作る流れです。日本にいながらにして、無料で簡単に外国口座を作ることができました。
申込書郵送後、
約1週間ほどで、ユニオンバンクから口座番号の通知が書留で届きます。うちの場合、(私用/嫁用)×(Checking/Savings) で、4通届きました^^;
さらに1週間後に、下記3点がパラパラと届きました。
- 暗証番号(PIN)T顧客アクセス番号
- ATMカード
- ウェルカムキット
暗証番号が届いたら、スグにオンライン登録をしておきましょう!
ちょっとだけ注意事項と開設のメリット&デメリット補足します。
「ユニオンバンク」口座開設時の注意点
実は、申込書郵送後に申込内容に問題が発覚し、差し戻しがありました。
それは「申し込み住所が三菱UFJ銀行に登録されているものと違います」という指摘。
私の怠慢。想像を絶するだらしなさにより、住所変更を怠っていたため、住所を修正する期間分、口座開設が遅れてしまいました。。。
皆さんはくれぐれもご注意下さいませ。
「ユニオンバンク」メリット
つれづれなるままに開設方法を書いてしまいましたが、最後にユニオンバンクの口座開設した際のメリット&デメリットについてご紹介したいと思います。
資産のリスク分散になる
日本の財政は決して明るくはないので、最悪の事態に備えて早めに海外にお金を出しておくことで、資産に対する増税や銀行口座の凍結などのリスクを避けることができます。
アメリカ証券口座との連携がしやすい
私の場合、アメリカの銀行口座開設理由のメインはこれです。
海外移住で日本の証券口座が使えなくなるために、その代替として証券取引の本拠地アメリカの証券口座と連携しやすい事が一番のメリットです。
金利が気持ち高い(2020年7月更新)
2020年7月現在、$25,000未満の残高で金利0.01%となっており、金利は日本と大差なくなりました(´;ω;`)
最新の金利は、下記URLよりご確認下さい。
California Account Program Rates
米国の預金保険制度(FDIC)の対象
もし銀行が破綻した場合でも、10万米ドルまでは保証されます。
参考)預金保険機構 https://www.dic.go.jp/yokinsha/page_000015.html
「ユニオンバンク」デメリット
口座維持費がかかる
一定の条件をクリアしないと、下記の通り口座維持費がかかります。
Savings account(利息がつく口座)
https://www.bk.mufg.jp/tsukau/kaigai/kouza/cali/service.html
月次手数料|4ドル
回避条件|月初の残高が最低300ドル
Checking account(取引用の口座)
月次手数料|8 or 10ドル(オンライン明細書 or 紙媒体明細書)
回避条件|月間平均残高1,500ドル
※回避条件は、ハードルの低い”残高条件”のみ抜粋
口座休眠による凍結のリスク
一定期間(12ヶ月)以上、何も利用をしていない場合に口座が休眠口座とみなされてしまう可能性があります。
休眠口座とみなされた場合、口座が凍結されてしまい、国際電話(無料)でロックを解除する手間が発生します。
凍結リスクについては、こちらの記事で対策を施してみました!
確定申告が複雑化
ユニオンバンク(海外の銀行)の利子所得についても申告義務があります。
まとめ
以上、「ユニオンバンク」の口座開設について色々とまとめてみました。
「ユニオンバンク」開設後に届く、ウェルカムキットに三菱UFJ銀行経由での海外送金の案内もあるのですが、ぶっちゃけ手数料が高いです。
関連|口座開設後の入金作業
こちらの記事を参考に入金作業を進めてみてください。
※口座開設したら、60日以内に最低100ドルの入金が必要となります。
関連|”ビジネス用”海外銀行口座が必要な方には!
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