こんにちは。ノマド家族のぱぱぞん(@nomadkazoku)です。
現在我が家は、マレーシア移住を目指し、S-MM2Hビザの取得をすすめています。
海外居住者となってしまうと、日本の銀行や証券会社が利用できなくなると知り、居住国によらず無料(条件付き)で口座維持ができるアメリカの銀行口座(ユニオンバンク)と証券口座(Firstrade証券)を口座開設しました。
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ロシアへの経済制裁により価格が高騰しているパラジウム。
ロシア産が世界シェアの4割を締めており、圧倒的に供給が不足するというのがその要因のようです。
金関連ETFは米国では18本ほどあったのですが、銀関連は8本、プラチナ関連3本、パラジウム1本と流石にバリエーションは少なそうです。
今回はこれらの貴金属ETFの中から純資産高めのETFを抜粋して比較してみます。
※本記事は2022年3月9日時点での情報です。
貴金属ETF(銀/プラチナ/パラジウム)5本を比較

まずは各ETFの主要スペックをざっくり比較してみます。
※比較用に金ETFの代表格「GLD」も並べてみました
銘柄名 | 投資対象 | 資産 総額 | 月平均 出来高 | 経費率 | 10年平均 成長率 | 10年最大 下落率 | シャープ レシオ | 直近半年 資金流入 |
GLD | 金 | 66.5B | 1.95B | 0.40% | 1.6% | -41.0% | 0.14 | 3.6B |
SLV | 銀 | 13.7B | 654M | 0.50% | -1.7% | -61.1% | 0.05 | 4.1M |
SIVR | 銀 | 1.1B | 16M | 0.30% | -1.5% | -60.5% | 0.06 | 61.6M |
PPLT | プラチナ | 1.2B | 11M | 0.60% | -3.4% | -59.0% | -0.08 | -95.4M |
PALL | パラジウム | 0.6B | 11M | 0.60% | 13.5% | -46.1% | 0.56 | 39.5M |
GLTR | ミックス | 1.14B | 5.5M | 0.60% | 1.1% | -47.9% | 0.12 | -5.6M |
SLV以外は、Aberdeenブランドで固められており「GLTR」という貴金属を全てミックスしたETFまであります。
最も気になったのがパラジウムETFの「PALL」が5年平均で約30%以上という驚異のリターンを叩き出していること。引き続き細かく見ていきたいと思います。
銀ETF①「SLV」iShares Silver Trust
SLV (iShares) | 資産 総額 | 月平均 出来高 | 経費率 | 10年平均 成長率 | 10年最大 下落率 | シャープ レシオ | 直近半年 資金流入 |
22/03 | 13.7B | 654M | 0.50% | -1.7% | -61.1% | 0.05 | 4.1M |
20/09 | 14.9B | 1,370M | 0.50% | – | – | – | 3,370M |
「SLV」は、iSharesが2006年に販売開始した老舗ETFです。
同シリーズに金ETFの「IAU」があり、金銀ETFともに同カテゴリで最も流動性が高い人気商品です。
約1年半前は、大きな資金流入がありましたが、最近では取引量は停滞しているようです。
銀ETF②「SIVR」Aberdeen Standard Physical Silver Shares ETF
SIVR (Aberdeen) | 資産 総額 | 月平均 出来高 | 経費率 | 10年平均 成長率 | 10年最大 下落率 | シャープ レシオ | 直近半年 資金流入 |
22/03 | 1.1B | 16M | 0.30% | -1.5% | -60.5% | 0.06 | 61.6M |
20/09 | 0.9B | 32M | 0.30% | 177M |
「SILV」は、貴金属シリーズを最安の経費率で網羅するAberdeenシリーズの銀ETFです。
同シリーズに金ETFで経費率最安の「SGOL」があります。
銀トップシェア「SLV」よりも4割低い経費率0.30%ということもあり、直近では「SLV」の15倍差の資金流入があります。
とはいえ、出来高はまだまだ低いので、あくまで長期保有の方向けの商品となっています。
プラチナETF「PPLT」Aberdeen Standard Physical Platinum Shares ETF
PPLT (Aberdeen) | 資産 総額 | 月平均 出来高 | 経費率 | 10年平均 成長率 | 10年最大 下落率 | シャープ レシオ | 直近半年 資金流入 |
22/03 | 1.2B | 11M | 0.60% | -3.4% | -59.0% | -0.08 | -95.4M |
20/09 | 1.1B | 22M | 0.60% | -5.4% | -63.5% | -0.17 | 424M |
「SILV」同様、AberdeenシリーズのプラチナETFです。プラチナ関連ETF3本の中では圧倒的シェアを誇りますが、長期的にはプラチナ自体の価格が下がり続けているため、今ひとつ人気がありません。
ウクライナ信仰の影響による貴金属の高騰で価格は高騰していますが、プラチナの供給は南アフリカが世界の80%を占めており、影響は比較的小さめのようです。
パラジウムETF「PALL」Aberdeen Standard Physical Palladium Shares ETF
PALL (Aberdeen) | 資産 総額 | 月平均 出来高 | 経費率 | 10年平均 成長率 | 10年最大 下落率 | シャープ レシオ | 直近半年 資金流入 |
22/03 | 0.6B | 11M | 0.60% | 13.5% | -46.1% | 0.56 | 39.5M |
20/09 | 0.4B | 11M | 0.60% | 11.1% | -46.1% | 0.51 | 65.0M |
「SILV」同様、AberdeenシリーズのパラジウムETFです。
正直、パラジウムが何かよくわかりませんが、10年平均リターンが約13%と金銀よりも好成績です。
調べてみると、銀歯・装飾品・自動車の触媒・電子部品などに使用されているようです。産地がロシアと南アフリカに集中しており、今回のウクライナ侵攻による供給不安が価格高騰の要因のようです。
2019年末にピークがあり、現在下落気味なので、早速買い足したいと思います。
貴金属ETF「GLTR」Aberdeen Standard Physical Precious Metals Basket Shares ETF
GLTR (Aberdeen) | 資産 総額 | 月平均 出来高 | 経費率 | 10年平均 成長率 | 10年最大 下落率 | シャープ レシオ | 直近半年 資金流入 |
22/03 | 1.14B | 5.5M | 0.60% | 1.1% | -47.9% | 0.12 | -5.6M |
20/09 | 0.77B | 5.3M | 0.60% | 1.13% | -53.3% | 0.13 | 71M |
「GLTR」は貴金属抱き合わせETFで、各金属の割合は割合は以下の通り。
内訳 | 金 | 銀 | パラジウム | プラチナ |
22/03 | 52.01% | 27.86% | 15.96% | 4.16% |
20/09 | 60.23% | 22.93% | 13.20% | 3.64% |
それぞれの現物価格に連動して追跡しており、ポートフォリオの構成も現物価格によって変化しているようです。
貴金属ETFを取りそろえる運用会社Aberdeenが組んだ貴金属のポートフォリオということで、自分で個別にETFを買うにしても、この比率はとても参考になりますね。
貴金属に関して分散投資の手間を省きたい人にとっては、とても便利な商品かもしれません。
貴金属ETFの購入方法
ご紹介したETFのうち「SLV」であれば、国内の証券口座でも取り扱いがあります。
シンボル | Firstrade証券 | 楽天証券 | SBI証券 | |
SLV | ◎ | ◯ | ◯ | ◎ |
SIVR | ◎ | – | – | – |
PPLT | ◎ | – | – | – |
PALL | ◎ | – | – | – |
GLTR | ◎ | – | – | – |
米国ETF 取扱数 | 全銘柄 (2千以上) | 370本 | 350本 | 245本 |
その他のETFのご購入を検討中の方は、
取引手数料や口座維持費が無料のFirstrade口座開設をご検討の方はこちらの記事も合わせてどうぞ!
結果 プラチナETF「PPLT」& パラジウムETF「PALL」購入
「貴金属(銀・プラチナ・パラジウム)関連ETF」を比較した結果、Firstrade証券にて、価格に底打ち感のある「PPLT」と、5年平均リターン30%の「PALL」(パラジウムETF)の積立を開始しました。


その後もコツコツ安い時期に仕込めたこともあり、大きなプラスで売却することができました!
他の株がボロボロの状況の中、でとても助かりました^^;
手数料無料の少額分散投資の恩恵を享受することができ、感謝です!
ではまた!
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