こんにちは。ノマド家族のぱぱぞん(@nomadkazoku)です。
金の埋蔵量があと10年で枯渇するとの噂を聞き、そそくさとFirstradeで金の積立を始めることにしました。
現在50mプール約4杯分が採掘され、残りは1杯分と想定されていますが、その大部分は採掘が困難な場所にあると言われています。
確実性ならば、純金積立や金地金など現物を持つのが良さそうですが、手間がかかりそうですし、手数料も安いので僕は米国ETFを利用したいと考えました。
金関連ETFは米国では16本ほどあり、その中でも人気(純資産総額)の高い4本のETFに絞って、比較してみます。
この記事を読んで、あなたに最適な金ETFが見つかればこれ幸いです。
※本記事は2020年10月時点での情報です。
米国で人気の金ETF4本を比較
まずは各ETFの主要スペックをざっくり比較してみます。
シンボル | ブランド | 純資産 総額 | 平均 出来高 | 経費率 | 年初来 リターン | 5年平均 リターン | 6ヶ月 資金流入 |
GLD | SPDR | $78.0B | 2,390M | 0.40% | 25.5% | 10.5% | 17.2 B |
IAU | iShares | $31.9B | 486M | 0.25% | 25.8% | 10.7% | 7.6 B |
GLDM | SPDR | $3.7B | 50M | 0.18% | 25.8% | – | 1.7 B |
SGOL | Aberdeen | $2.7B | 58M | 0.17% | 25.7% | 10.6% | 0.9 B |
「GLD」「IAU」「GLDM」の基本的な違い
「GLD」は、短期投資家向け
購入単価が大きく(金価格の1/10程度)トレードする際の1株あたりの取引手数料率が低くなり、高い流動性で指値注文も成立しやすいため、短期取引に適しています。
一方「GLDM」は、長期投資家向け
購入単価が「GLD」の1/10程度(金価格の1/100程度)で、個人投資家でも少額で購入しやすく、経費率が低いので長期積立に適しています。
「IAU」も購入単価は「GLDM」と同程度で、流動性もあり、経費率も低めなので中期的と言えるかもしれません。
短期/長期 | 特徴 | GLD | IAU | GLDM | SGOL |
短期取引 | 購入単価が高い → 売買手数料”率”が低い | ◯ | × | × | × |
短期取引 | 流動性が高い → 指値で売買成立しやすい | ◎ | ◯ | △ | △ |
長期積立 | 購入単価が低い → 少額で購入しやすい | × | ◯ | ◯ | ◯ |
長期積立 | 経費率が低い → 長期保有しやすい | × | ◯ | ◎ | ◎ |
GLD|SPDR Gold Trust
シンボル | ブランド | 純資産 総額 | 平均 出来高 | 経費率 | 年初来 リターン | 5年平均 リターン | 6ヶ月 資金流入 |
GLD | SPDR | $78.0B | 2,390M | 0.40% | 25.5% | 10.5% | 17.2 B |
「GLD」は、全米のETF(約2,300本)の中で純資産総額で7位の人気商品です。
金現物の裏付けがあり、現時点での残高は1,160トン。これは世界の金ETFの約1/3に相当します。安心感はありますが、他のETFと比較し経費率が高く、長期的にリターンが劣るのがネックです。
IAU|iShares Gold Trust
シンボル | ブランド | 純資産 総額 | 平均 出来高 | 経費率 | 年初来 リターン | 5年平均 リターン | 6ヶ月 資金流入 |
IAU | iShares | $31.9B | 486M | 0.25% | 25.8% | 10.7% | 7.6 B |
「IAU」は「GLD」に次ぐ、2番手の金ETFです。「GLD」と比較し経費率が約4割ほど安く抑えられており、流動性もそれなりに確保されています。僅差ではありますが、直近5年のリターンが最も高いです。
GLDM|SPDR Gold MiniShares Trust
シンボル | ブランド | 純資産 総額 | 平均 出来高 | 経費率 | 年初来 リターン | 5年平均 リターン | 6ヶ月 資金流入 |
GLDM | SPDR | $3.7B | 50M | 0.18% | 25.8% | – | 1.7 B |
「GLDM」は「GLD」と同じシリーズの弟分的存在。
「IAU」とのコスト競争で2018年に登場した、小口化&低コスト化された新商品で、経費率は0.18%と「GLD」から65%OFFの圧倒的にコストが削減されています。
2018年設立したばかりなので、純資産総額は「GLD」の約5%ほどで、平均出来高がかなり低く、短期取引には向かないです。
SGOL|Aberdeen Standard Physical Gold Shares ETF
シンボル | ブランド | 純資産 総額 | 平均 出来高 | 経費率 | 年初来 リターン | 5年平均 リターン | 6ヶ月 資金流入 |
SGOL | Aberdeen | $2.7B | 58M | 0.17% | 25.7% | 10.6% | 0.9 B |
「SGOL」は、経費率0.17%と4商品の中で最安です。
もともとは「GLD」より0.01%低い0.39%に設定されていましたが「GLDM」の登場に合わせてまたも0.01%低い経費率に値下げをしたものの、残念ながら逆転には至れていないようです。
高橋ダンさんも金を激推し!
金ETFの購入方法
ご紹介した4つの金ETFのうち3つは国内の大手証券会社でも取り扱いがあるようです。
シンボル | Firstrade | 楽天証券 | SBI証券 | マネックス 証券 | |
GLD | ◎ | 有 | 有 | 有 | ◎ |
IAU | ◎ | 有 | 有 | 有 | ◎ |
GLDM | ◎ | ◯ | 有 | 有 | ◎ |
SGOL | ◎ | – | – | – | – |
ETF取扱数 | 2200以上 | 約300 | 約300 | 350以上 | 88 |
楽天証券では「GLDM」が「買付手数料無料 海外ETF」の対象に含まれております。
※ただし、売却には手数料がかかります。
米国Firstrade証券、DMM 株では、売買手数料ともに無料ですが、国内在住の方は、送金手数料や確定申告の手間を考慮し「DMM 株」での購入がオススメです。
もし「SGOL」を購入したい!という場合は、売買手数料無料のFirstrade証券の口座開設をしてみて下さい。「SGOL」を含む、全ての米国ETF(約2,300銘柄)が購入可能になります。
ただし、米国の証券会社では、特定口座やNISA口座等に対応していないため、配当金や売買益に対して、日本国内で確定申告が必要となりますのでご留意ください。
まとめ
以上「米国で人気の金ETF4本」を比較してみました。
ちなみに私は長期積立が目的なので、売買手数料無料のFirstrade証券にて「GLDM」をコツコツ少額で積立ることにしました。
ではまた!
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