こんにちは。ノマド家族のぱぱぞん(@nomadkazoku)です。
現在我が家は、マレーシア移住を目指し、S-MM2Hビザの取得をすすめています。
海外居住者となってしまうと、日本の銀行や証券会社が利用できなくなると知り、居住国によらず無料(条件付き)で口座維持ができるアメリカの銀行口座(ユニオンバンク)と証券口座(Firstrade証券)を口座開設しました。
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金の埋蔵量があと10年で枯渇するとの噂を聞き、売買手数料無料の米国証券会社Firstradeで金の積立を始めることにしました。
現在50mプール約4杯分が採掘され、残りは1杯分と想定されていますが、その大部分は採掘が困難な場所にあると言われています。
確実性ならば、純金積立や金地金などの現物を持つのが良さそうですが、現物の保管がめんどうそうですし、購入手数料も高いので、僕は米国ETFを利用したいと考えました。
金関連ETFは米国では16本ほどあり、その中でも人気(純資産総額)の高い4本のETFに絞って、比較してみます。
この記事を読んで、あなたに最適な金ETFが見つかれば、これ幸いです。
※本記事は2022年5月時点での情報です。
米国で人気の金ETF4本を比較

まずは各ETFの主要スペックをざっくり比較してみます。
銘柄名 | 資産 総額 | 月平均 出来高 | 経費率 | 5年平均 成長率 | 5年最大 下落率 | シャープ レシオ | 直近半年 資金流入 |
GLD | 62.4B | 1.84B | 0.40% | 12.0% | -13.7% | 0.80 | 5.5B |
IAU | 30.6B | 469M | 0.25% | 12.2% | -13.8% | 0.81 | 1.5B |
GLDM | 5.1B | 82M | 0.18% | 12.2% | -13.7% | 0.81 | 約0.8B※ |
SGOL | 2.7B | 41M | 0.17% | 12.3% | -13.6% | 0.81 | 244M |
※「GLDM」の流入量は、株式併合の影響で誤差がある可能性があります。ご了承下さい。
GLD/IAU/GLDMの主な違い
「GLD」は、短期投資家向け
購入単価が大きく(金価格の1/10程度)トレードする際の1株あたりの取引手数料率が低くなり、高い流動性で指値注文も成立しやすいため、短期取引に適しています。
一方「GLDM」は、長期投資家向け
購入単価が「GLD」の1/5(金価格の1/50程度)で、個人投資家でも少額で購入しやすく、経費率が低いので長期積立に適しています。
2022年2月23日に「GLDM」の株式併合が行われ、数が半減、価格が2倍となりました。つまり購入単価は金価格の1/100→1/50に調整。 これにより「1株あたりの取引手数料」も半分となり、短期と長期を兼ねた”中期的取引”のニーズもカバーできそうです。
「IAU」も購入単価は「GLDM」と同程度で、流動性もあり、経費率も低めなのでその中間的な商品として使えそうです。
短期/長期 | 特徴 | GLD | IAU | GLDM | SGOL |
短期取引 | 購入単価が高い → 売買手数料”率”が低い | ◯ | △ | △ | ✕ |
短期取引 | 流動性が高い → 指値で売買成立しやすい | ◎ | ◯ | △ | △ |
長期積立 | 購入単価が低い → 少額で購入しやすい | ✕ | ◯ | ◯ | ◎ |
長期積立 | 経費率が低い → 長期保有しやすい | ✕ | ◯ | ◎ | ◎ |
GLD【株価チャート】スパイダー社 ゴールド ETF
GLD | 純資産 総額 | 平均 出来高 | 経費率 | 5年平均 成長率 | 5年最大 下落率 | シャープ レシオ | 6ヶ月 資金流入 |
2022/05 | 62.4B | 1,840M | 0.40% | 12.0% | -13.7% | 0.80 | 5.5B |
2021/12 | 57.0B | 1,090M | 0.40% | 11.3% | -13.7% | – | -2.81B |
2020/10 | 78.0B | 2,390M | 0.40% | 10.5% | -10.1% | – | 17.2 B |
「GLD(SPDR Gold Trust)」は、全米のETF(約2,300本)の中で純資産総額で15位(2022年5月)の人気商品です。
金現物の裏付けがあり、現時点での残高は1,160トン。これは世界の金ETFの約1/3に相当します。安心感はありますが、他のETFと比較し経費率が高く、長期的にリターンが若干劣るのがネックです。
IAU【株価チャート】iShares ゴールド ETF
IAU | 純資産 総額 | 平均 出来高 | 経費率 | 5年平均 成長率 | 5年最大 下落率 | シャープ レシオ | 6ヶ月 資金流入 |
2022/05 | 30.6B | 469M | 0.25% | 12.2% | -13.8% | 0.81 | 1.5B |
2021/12 | 28.7B | 352M | 0.25% | 11.4% | -13.8% | – | -0.15B |
2020/10 | 31.9B | 486M | 0.25% | 10.7% | -10.1% | – | 7.6 B |
「IAU(iShares Gold Trust)」は「GLD」に次ぐ、2番手の金ETFです。「GLD」と比較し経費率が約4割ほど安く抑えられており、流動性もそれなりに確保されています。
GLDM【株価チャート】スパイダー社 少額ゴールド ETF
GLDM | 純資産 総額 | 平均 出来高 | 経費率 | 5年平均 成長率 | 5年最大 下落率 | シャープ レシオ | 6ヶ月 資金流入 |
2022/05 | 5.1B | 82M | 0.18% | 12.2% | -13.7% | 0.81 | 約0.8B |
2021/12 | 4.3B | 43M | 0.18% | 11.5% | -13.7% | – | -75.5M |
2020/10 | 3.7B | 50M | 0.18% | 21.5% | -10.0% | – | 1.7 B |
「GLDM(SPDR Gold MiniShares Trust)」は「GLD」と同じシリーズの弟分的存在。
「IAU」とのコスト競争で2018年に登場した、小口化&低コスト化された新商品で、経費率は0.18%と「GLD」から65%OFFの圧倒的にコストが削減されています。
2018年設立し、純資産総額は「GLD」の約8%ほどまで追い上げています。
平均出来高がかなり低く、短期取引には向きません。
SGOL【株価チャート】アバディーン社 金地金価格連動 ETF
SGOL | 純資産 総額 | 平均 出来高 | 経費率 | 5年平均 成長率 | 5年最大 下落率 | シャープ レシオ | 6ヶ月 資金流入 |
2022/05 | 2.7B | 41M | 0.17% | 12.3% | -13.6% | 0.81 | 244M |
2021/12 | $2.4B | 15M | 0.17% | 11.5% | -13.6% | – | -8.7M |
2020/10 | $2.7B | 58M | 0.17% | 10.6% | -10.0% | – | 0.9 B |
「SGOL(Aberdeen Standard Physical Gold Shares ETF)」は、経費率0.17%と4商品の中で最安です。
もともとは「GLD」より0.01%低い0.39%に設定されていましたが「GLDM」の登場に合わせてまたも0.01%低い経費率に値下げをしたものの、残念ながら逆転には至れていないようです。
高橋ダンさんも金を激推し!
金ETF【GLD/IAU/GLDM/SGOL】の購入方法

ご紹介した4つの金ETFのうち3つは国内の大手証券会社でも取り扱いがあるようです。
シンボル | Firstrade証券 | 楽天証券 | SBI証券 | |
GLD | ◎ | ◯ | ◯ | ◎ |
IAU | ◎ | ◯ | ◯ | ◎ |
GLDM | ◎ | ◯ | ◯ | ◎ |
SGOL | ◎ | – | – | – |
米国ETF 取扱数 | 全銘柄 (2千以上) | 370本 | 350本 | 245本 |
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結論 経費率を押さえた「GLDM」を購入!
以上「米国で人気の金ETF4本」を比較してみました。
ちなみに私は長期積立が目的なので、売買手数料無料のFirstrade証券にて「GLDM」をコツコツ少額で積立ることにしました。
ではまた!
金鉱株ETF【GDX/GDXJ/RING/SGDM】
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